温度計とは何か
地合い判定(BULLISH/NEUTRAL/BEARISH/PANIC)は、 運営者の売買システムが、その局面で使う戦略を選ぶための判定です。 相場の上げ下げを当てるためのものではありません。
何のための判定か
株式の売買には、相場の局面によって向き不向きのある手法があります。 上昇が続いている局面でしか機能しない手法もあれば、下げたところを拾う手法もあります。 どの手法を使ってよい局面なのかを機械的に決めるために、この判定を使っています。
- BULLISH(強気)——順張り(勢いに乗る型)と成長株の型を使う局面
- NEUTRAL(中立)——成長株の型と、逆張り(下げたところを拾う型)を使う局面
- BEARISH(守り)・PANIC——順張りを止め、逆張りだけに絞り、PANICでは建てる量も減らす局面
つまりこの判定は、「次に上がるか下がるか」ではなく「いま、どの引き出しを開けてよいか」を 決めるための部品です。判定が強気だからといって、上がると言っているわけではありません。
判定の決め方
使っている材料は3つだけです。日経平均、S&P500、VIX(恐怖指数)。 どれも誰でも見られる指数で、銘柄ごとの事情は入れていません。
| 判定 | 条件 |
|---|---|
| PANIC | VIXが30を超え、かつ日経平均が1か月(22営業日前の終値比)で−10%より下げている |
| BEARISH | 日経平均が200日移動平均を下回る、またはVIXが25を超える |
| BULLISH | 日経平均が200日移動平均と50日移動平均をどちらも上回り、日経平均の1か月(22営業日前の終値比)の騰落がプラス、S&P500が200日移動平均を上回り、VIXが20未満 |
| NEUTRAL | 上のどれにも当てはまらないとき |
上から順に判定します。毎営業日3回(朝・昼・夕)計算し、このサイトにはその結果だけを出しています。
判定ルールの変更(2026-10-24)
2026-10-24、判定ルールを検証エンジン(売買システムの成績を検証しているプログラム)と同じに統一しました。 それまで毎日の判定は、検証エンジンより BULLISH の条件がゆるく、「日経平均が50日移動平均より上」「日経平均の1か月の騰落がプラス」の2つを見ていませんでした。 PANIC・BEARISH の条件は変わっていません(PANIC で使う1か月の騰落の数え方だけ、「30日前比」から検証エンジンと同じ「22営業日前の終値比」に揃えました)。
連続日数と20マスの帯は、2026年8月2日からの記録を新しいルールで計算し直した値から出しています。 過去61日のうち41日の判定が変わりました。 当時サイトに出した判定は消さずに、radar_history_published_v1 として保存しています。
変わり方:41日のうち40日が BULLISH → NEUTRAL、1日(8月18日)が NEUTRAL → BULLISH。残りの20日(BULLISH 15日・NEUTRAL 5日)は同じでした。 NEUTRAL に変わった日は、どれも日経平均が50日移動平均を下回っていたか、1か月の騰落がマイナスだった日です(8月2日〜12日、8月19日〜9月24日、9月29日、10月15日〜23日)。 このため、当時「BULLISH 22日連続(9月24日〜10月23日)」と出していた期間は、新しいルールでは BULLISH 11日(9月30日〜10月14日)のあと NEUTRAL 7日(10月15日〜23日)になります。
公開した判定を、後から書き換えていないこと
検証の前に、まず確かめておくべきことがあります。 サイトに出した判定を、あとから都合よく直していないかどうかです。
同じ判定のコードを過去の日付で呼び直し、実際にこのサイトが出した記録 (2026年8月2日から残している判定の履歴)と突き合わせました。 2026-10-24 より前の日は、当時出した判定(radar_history_published_v1)と比べています。 ルールを変えたので、その分の違いは「ルールの変更による違い」として分けて数えます。
単独での当たり外れを採点していない理由
この判定だけを取り出して「そのあと指数が上がったか」を数えても、 判定の役目を測ったことにはなりません。戦略を選ぶための部品だからです。
温度計の価値を測るなら、「この判定で戦略を切り替えた場合」と「切り替えなかった場合」で、 売買システムの成績がどう違うかを比べる必要があります。 それは運営者の売買システムそのものの成績なので、このサイトには載せません。
採点しているのはAI朝刊と暴落の傾斜計の2つです。 この2つは「攻めか守りか」「暴落が近いか」を直接言う道具なので、言ったことの当たり外れを数えられます。