決算発表カレンダー
持ち株の決算日を、知らずに迎えていませんか。——決算は1銘柄の株価が1日で20%動くこともある最大のイベントです。JPXに届け出られた公式の予定日を毎日更新。⭐マイ銘柄を登録しておけば「あと3日で決算」と自動で出ます。
決算をまたぐ、という判断
決算発表は、事前にわかっている数少ない「確実に大きく動く日」です。だからこそ、持ち越すかどうかは事前に決めておくべきです。
- 好決算でも下がることがあります。市場の期待をどれだけ超えたかで決まるため、内容が良くても「織り込み済み」なら売られます
- 値幅が普段の数倍になります。いつもと同じ株数で持つと、リスクだけが数倍になります
- 損切りが効かないことがあります。翌朝ギャップダウンで始まると、損切りラインを飛び越えて約定します
私は決算をまたぐときは株数を半分以下に落とすか、いったん降りると決めています。理由は上の3つ目——損切りラインが機能しないからです。私は1銘柄あたり−5%で必ず切るルールですが、決算ギャップは−15%で寄ることもあり、ルールが守れません。「決算後の方向が出てから乗る」ほうが、私には合っています。株数の計算は発注前チェッカーで出せます。
「好決算でも下がる」は、本当に起きています
上の決算の答え合わせを何日か切り替えて見てください。多くの日で上がった社数より下がった社数のほうが多いはずです。決算そのものは良くても、株価は「市場の期待をどれだけ超えたか」で決まるためです。発表前にすでに買われていれば、good newsは織り込み済みとして売られます。
もう1つ見てほしいのが±5%超の社数です。1日に20〜30社が5%以上動きます。これが「決算は値幅が普段の数倍になる」ということの実際の姿です。寄り(ギャップ)の数字も併記してあるので、「どれだけ窓を開けて始まったか」=損切りラインを飛び越える動きが実際に起きているかも確認できます。
決算の後追いは、検証すると効きませんでした
「好決算で上がった株は、そのあとも上がり続ける」——これはPEAD(決算後の株価ドリフト)と呼ばれ、 米国では有名な現象です。運営者はこれを日本株で実際に検証しました(J-Quants APIの決算3.7万件・株価4,745銘柄から、 流動性のある10,888件の決算イベントを抽出。2024年6月〜2026年6月)。結論は、期待とは逆でした。
検証で分かったこと
- 好決算を翌日買っても、5日後のリターンはほぼゼロ(+0.04%、p=0.91)。 ロングショートで差が出て見えたのは、悪材料が売られ続けた分でした
- ドリフトが出るのは「会社が予想を動かした決算」だけ。 予想修正のない決算(全体の約7割)では差はゼロ(+0.24%、p=0.62)。 本決算が目立ったのは、本決算では必ず来期予想が提示されるからと説明できます
- 来期ガイダンスの数字そのものには情報価値がなかった(p=0.85)。 日本企業は保守的に予想を出す慣行があるためと考えられます
- 唯一、実行可能な形で残ったのは逆向きの発見—— 「予想修正を伴わずに買われた決算は、翌日から下げる」(−0.96%、p=0.019)。 材料なき上昇は続きません
- 決算をまたぐ「決算プレイ」も期待値はゼロ。10,848件の平均は−0.10%(p=0.57)、 中央値−0.42%、往復コスト後の勝率は44.4%。米国で知られる「決算発表プレミアム」は日本株にはありません
決算は「取りに行く材料」ではなく「避けるべき地雷」として扱っています。 銘柄カルテには、直近に決算を出した銘柄に「決算後の経過(N営業日目)」を表示します。 追いかけるためではなく、もう遅いと知るためです。 運営者自身は「決算をまたぐなら株数を半分以下にするか、降りる」というルールで運用しています。
決算ラッシュ日に気をつける
1日に300社以上が発表する日があります。この日は個別の好材料が埋もれます。市場の注目が分散し、良い決算を出しても株価が反応しないことがある一方、翌日以降に「見つかって」動くこともあります。カレンダーで社数が多い日には⚠️を付けています。